高血圧の予防にはオームの法則を意識すると良い

こんにちは、先日病院で血圧を測ったら上の血圧が145ありました。

おそらく、最近ほぼ毎日と言っていいほど某ラーメン屋に通い、昼夜2回食べていたせいかもしれません(と言うか確定)。。。

しかも、味濃い目が好きなのでニンニクマシマシアブラカラメ(にんにく山盛り背脂、味濃いめの意)のオーダーで。
このラーメンをスープまで飲むと1食で塩分が20g以上とれてしまうらしいです。
2015年に改訂された成人男性が塩分を取っていい量は、8.0g/日未満です。
そう考えると一日の目安の5倍量である40g以上取っていたと考えるとぞっとしますね(ヽ´ω`)

塩分とり過ぎで高血圧

その後、しばらくラーメン禁をしたところ正常値に戻りました。
今33歳なので直ぐに戻ったと思いますが、歳を重ねるごとに戻りにくくなるようです。

ということで、私のように若いうちから血圧高めにならない為にも、今回は血圧の仕組みを紹介します。
仕組みを知ることで少しでも血圧のコントロールに役立てば幸いです。

そもそも血圧とは

血圧とは、心臓の拍動(はくどう)によって発生する血管にかかる圧力を指します。

血圧が発生するメカニズム

血液は、心臓の拍動により動脈を通って全身の各器官・組織へ運ばれます。
そして、老廃物を含んだ血液が、静脈を通じて再び心臓に戻ってきます。
この心臓で発生した血液の流れが、血管に圧力を与えます。
その時の圧力が血圧に該当します。

また、心臓が収縮した時の血圧を収縮期血圧(いわゆる上の血圧)、心臓が拡張した時の血圧を拡張期血圧(いわゆる下の血圧)と呼びます。

血圧のメカニズム

電圧を求める公式『オームの法則』は血圧にも適用出来る

血圧は、主に以下の因子により決定します。

  • 血流(心拍出量:心臓が1回で送り出す血液量)
  • 血管抵抗(血管の柔軟性)

上記を血圧を求める式に当てはめると次のような式になります。

血圧=血流×血管抵抗

この式はどこかで見覚えがないでしょうか。

そう、オームの法則(電圧=電流×抵抗)です!(無理矢理感)
抵抗器や電熱線を流れる電流は、加えた電圧に比例するっていうやつです。

このオームの法則と血圧の式が似ていることを知っていれば、どのような時に血圧が変化しやすいかを予想しやすくなります。

血圧が上昇する例

冒頭で紹介した塩分のとり過ぎの場合では、吸収された塩分により血中のナトリウム濃度が上昇します。すると、その濃度を下げようとして体内の水分が血管内に移動し、その結果、血流量が増えます。

式で書くと血圧=血流↑×血管抵抗となり、血圧が上昇することが分かります。

血圧が低下する例

気温が高い場合、体から熱を発散しようと血管(皮膚血管)が拡張してしまう為、血管抵抗が低くなります。

式で書くと血圧=血流×血管抵抗↓となり血圧が下がることが分かります。

その結果、脳血流量が減少し、目眩(めまい)や一時的な失神を起こしてしまう原因となります。
これは熱中症の症状で見られる熱失神と呼ばれるものです。

正常値と高血圧

血圧はいつも一定ではなく体を動かしたり、寝たりすると自然と上下動します。
しかしながら、継続的に正常の範囲から外れるような高い血圧の値は、病気のトリガーとなる可能性を秘めています。

血圧計

血圧の基準値

以下表は、日本高血圧学会が定めた正常値と高血圧の値です。
至適血圧(してきけつあつ)から正常高値血圧までが正常値となります。

高血圧は、その範囲を超えた血圧140mmHg/90mmHg(収縮期血圧/拡張期血圧)以上が該当します。
ただし、年齢とともに血圧は上昇する傾向にある為、年代別でも若干変わります。

※mmHg(ミリメートルマーキュリー)は、圧力の単位。1mmHg=0.1333kPa

分類 収縮期血圧
(最高血圧)
拡張期血圧
(最低血圧)
至適血圧 120未満 かつ 80未満
正常血圧 130未満 かつ 85未満
正常高値血圧 130~139 または 85~89
I度高血圧 140~159 または 90~99
II度高血圧 160~179 または 100~109
III度高血圧 180以上 または 110以上
(孤立性)収縮期高血圧 140以上 かつ 90未満

高血圧にともなって引き起こされる症状や疾患

高血圧を放置しておくと様々な病の原因となります。

高血圧が要因となる疾患例

  • 脳梗塞
  • 脳出血
  • クモ膜下出血
  • 心筋梗塞
  • 狭心症
  • 慢性腎臓

上記の殆どが高血圧の状態が続いた結果、血管が詰まったり血管の径が狭くなることによって発症した病です。
それ以外にも腎臓の病気も高血圧が原因で発症する可能性があります。

腎臓には糸球体(毛細血管の密集地帯)と呼ばれる箇所があり、高血圧が続くと糸球体の血流が悪くなります。
その結果、腎臓の機能が低下してしまう為、腎臓にも障害が起きてしまいます。
そうして腎臓の機能が慢性的に弱っていくと、腎不全に至る可能性もあります。

まとめ

データによると30代、40代でも半数近くの人が高血圧の状態と言われています。
年をとってからでは血圧を下げにくくなってしまいますので、若いうちから運動(ランニングは関節を痛める可能性が高いので、水泳や自転車がお勧めです)や食生活に気をつけ、血圧の維持に努めましょう(`・ω・´)ゞ